経験者講習会に出席しました(現状と今後の展開)

講習会へ

 去る2024年7月28日、吹上ホールの会議室にてクロスボウ講習会が開かれ、幹事も出席してきました。

 現在のところ今年中に経験者向け講習会が開かれるのは今回だけという話でしたので、最優先で参加してきました。
 といいますのも、許可証の更新は今年から来年の方がほとんどだと思いますが、今回の講習会で受講証をもらえないと更新に間に合わないためです。

 講習会の出席者は5名。クロスボウ協会所属は幹事一人で他の方はボウガン射撃協会さん所属の方でした。
 それ以外に出席の必要がない指導者の資格をお持ちの方が一人いらっしゃいますので、恐らくこの6名が愛知県でクロスボウ所持資格を持つ総数となります。

 少ないですね…

 免許制導入前は少なくともプレイヤー(競技者)は20名を超えていました。そう考えるとこの競技の将来はかなり厳しいと言わざるを得ません。

既存の射撃場の活用は絶望

 講習会で他の受講者や県警の担当者の方にいろいろお伺いしてきました。
 その中で特に幹事が感じた事を述べたいと思います。

 まず射場ですが、既存の銃の射撃場を活用するのはかなり難しいことがわかりました。

 理由は主に2つありまして、1つは現行法や県警サイドでは「新規に射場を設けることを前提に考えており、既存の射撃場を活用する事は想定していない」ことがわかった点です。
 そしてもう1つは射場を抱える権利者がクロスボウの事をまったく知らない点です。

 具体例を挙げますと、愛知県岡崎市が管理する藤川射撃場という場所があります。
 ここはクロスボウ射撃場の条件をほぼクリアする場所で、幹事も2年位前に畳など必要な資材は持ち込むので利用できないかと岡崎市に交渉を行った事があります。
 しかし岡崎市を通じて岡崎署に問い合わせをしていただきましたが、使用できないと言われてしまい、岡崎市もそれ以上動いてはくれませんでした。

 他にも銃砲、アーチェリー問わず射場の条件に合う場所の管理者にクロスボウを使用したい旨を問う合わせしましたが、全て断られました。

 分かってはいたことですが、射場を新設しないと先には進めないようです。

資金が足りない

 ボウガン射撃協会系で岐阜県に指定射撃場が作られました。

 偶然そこの権利者さんと話す事ができ、そこの写真を拝見しましたが、かなりしっかり作られていました。
 自然式の射撃場ですが、矢が逸れないように丈夫なネットが重ねて張られ、バックストップは巨大な土嚢が3段積みされていました。
 こちらで作ろうとしている射場と比べてかなり本格的です。

 こちらの射場(現在はアーチェリーのみ)は森林の一角に設けられており個人練習+αを想定していたので、1~2ラインの狭い射場となっています。
 そこに覆道を設けるつもりですが、見積もりがかなり高くなってまして計画がストップしています。

 射撃指導員がいることを前提にバッフルか自然式の射場にしようとも考えたことがありますが、岐阜の射撃場を見てしまうと覆道の方が現実的なのかなとも思います。

 なにせ森林の中ですので重機が入らないのです。
 以前ある方からコンテナの利用をご提案いただきました。が、結局クレーンが入らないため断念した経緯もあります。

 資金があれば全て解決するのでしょうが、現実は難しいですね…

 ということで、理想と現実とのギャップに打ちひしがれた講習会でした。お疲れさまでした。