第6回クロスボウ射撃大会

フルサイズクロスボウ表彰の皆様(お顔は伏せさせていただきました)

協会主催の大会は初出場です

 去る2023年5月14日に大分県の協会射撃場にてクロスボウ射撃大会がありました。
 前日は大雨が降り当日朝は霧が立ちこめる状態でしたが、日中は幸いにも快晴となり無事試合をする事ができました。

 そして、幹事も大会に出場してまいりました。
 過去、組合主催の試合は何度も出場していましたが、実は協会主催の試合は今回が初です。

 さらに言えば、射撃したのは実に3年ぶりとなります。
 従来は全国各地で試合や射撃が行われていましたが、法改定後は(ボウガン協会系は別として)射撃できる場所が実質ここだけとなりました。
 とてもではありませんが、気軽に射撃ができる環境にありませんね。

射場に圧倒される

 こちらが協会の射屋です。想像以上にしっかりとした構造に驚かされました。

 これは「指定射撃場の指定に関する内閣府令」の「空気銃(覆道式)射撃場」に準じたものと思われます。
 現在クロスボウの射撃場の条件が定められていません。
 よって各県警の方針により多少変わりますが、基本的には空気銃射撃場と同等の規格が求められています。
 組合の弓射場がある地元署でも同様の指導をもらっています。
 これは…かなりの時間と資金が必要となりそうですね。

大会の内容

 今回参加選手は20名弱のため、従来よりルールが簡素化されて試合が行われました。

 ピストルクロスボウ部門は射線長20m、180秒3射の合計点数を算出します。
 フルサイズクロスボウ部門は射線長30m、同じく180秒3射の合計点数を算出します。
 同点の場合は改めて試合を行い、合計点数を算出して勝敗を決めます。
 また今回は参加者数が少ないこともあり、リカーブとコンパウンドの別はありませんでした。

 私はピストルクロスボウ部門のみの参加です。
 個人的には立射片手射で射撃をしていますが、実は射撃のフォームに決まりはなかったみたいです。

 さて実際に試合前の練習を行った際に予想外の事が発生しました。

『全射、外した……だと!?』

 畳には刺さるものの、的には刺さりません。いくら久しぶりとは言えショックでした。
 まがいなりにもピストルクロスボウ大会の元主催者だぞ俺。練習ができなかっただけでここまで衰えるのか俺、と。

 恐らく長い間使わなかったために弦の張りが弱まり、弓の軌道が思ったより落ちるようになっていたのではと思います。また視力の低下で的が見えづらくなったのも影響したと思います。
 これはもう自己修正でどうにかなるかも怪しいレベルでした。

 こうして不安を抱えたまま試合に臨みました。

 ピストルクロスボウの試合の後フルサイズクロスボウの試合があり、最終的な集計が行われました。

結果、

 無事優勝する事ができました!
 本当に嬉しいですね。ありがとうございました!

 矢の軌道が安定しなかった(弦の張りが安定しないのか矢の形状が整っていないのか、射出する度に矢の到達距離が少し変わる)ため、本番の際には照準をできる限り上にふり、どれか1本でも高得点に刺さればとの思いで射撃をおこないました。
 結果としてこの作戦が功を奏しました。

メンテ中。照準器まで不安定に…

大会が終わって

 こうして夕方前には無事大会も終わりました。

 今回の大会に出場して試合以外の事も含めていろいろ学びがありました。
 協会のみなさま、選手のみなさま、本当にありがとうございます。

 試合後に他の方を話をして痛感したのが、愛知は他と比べてかなり厳しいのだな、と。
 例えばある県は次回更新前に射撃の実績があればよいとか…(愛知は春の銃検の際に試合実績も合わせて報告する)
 またある県では登録シールがテプラで、剥がれたら自分で作って張り直してくれればよいとか…(愛知は刻印の入った金属シール)
 またある県では換え弓の有無は記載されていないとか…(愛知は有無がある)
 またある県で(以下略)

 とまぁ、愛知県の厳しさをひしひしと感じたひとときでした。

 今回参加の選手は前述のとおり20人弱で、エリア別に見ると意外にも関東の方が多く、次に九州、そして静岡。愛知の参加者は私一人だけでした。

 九州や中国西部にお住まいの方はこんなよい射場があるわけですから、もっとプレイしましょう。もったいないですよ! と思ったりしました。

 実際の所、まず地元の大分や九州からクロスボウ競技者を増やすのが良いのではと思いました。
 現在は恐らく九州が一番クロスボウを所持しやすいと思います。

 ということで、今後のクロスボウ競技者人口の維持、発展を考えると皆様と情報の共有などの連携をより蜜に進めなければいけないと感じました。

 帰路で買ったもみじまんじゅう。
 片道12時間は心身共にダメージがはいりますね…
 この甘さが身にしみます。

 本当にお疲れさまでした。