クロスボウを始めるには2(クロスボウの購入)

クロスボウの販売元について

 前回は所持のために必要な目的と所属すべき団体について説明をしました。
 今回はクロスボウの購入と警察への相談について、説明をしていきます。
 なおここでは全日本クロスボウ協会へ所属する事を前提に話をします。日本ボウガン射撃協会へ所属する場合はここでは割愛します。

 現在国内でクロスボウを販売する業者はほんの一握りしかありません。以前はamazonなどの総合ネットショップで簡単に購入ができましたが、クロスボウが銃刀と同じ扱いとなった現在ではそれらを買うことはできなくなりました。万が一購入できる場合は違法業者となります(通常はいくつかの手続きが必要なためすぐには購入する事ができないのです)。

 購入ができる業者は全日本クロスボウ協会のHPにアクセスをいただくとトップページに「全日本クロスボウ協会加盟店」とあります。こちらから購入するのが間違いがないでしょう。

amazonなどの通販で直に買わないでください!

 追記となります。

 いろいろ調べたところ、検索の仕方によってはamazonなどで普通に注文ができる恐れが出てきました。
 だからといって購入をした場合、銃刀法違反に問われる恐れがありますので十分ご注意ください。

 理由は次の通りです。

 amazonや中国系通販サイトは世界中の人々が顧客となります(この点が楽天やyahooショッピングとの大きな違いです)。よって日本から注文が入れば他の国の人と同様に販売をします。
 我々は日本国内にいるため当然国内法の影響を受けていますが、販売元はアメリカや中国などの海外のため、販売自体は国内法の影響を受けません。
 本来私たちがクロスボウを購入する際には、購入する前に譲渡等承諾書や警察への申請などが必要です。
 しかし海外の販売元にとってこれらの書類は必要ありませんし、顧客から書面を求められても用意する義務はないのです。しかし購入手続きは出来てしまいます。
 結果、何も書類がそろわないのにクロスボウが手元に届いてしまう訳です。当然購入者は法律違反ですが、販売元は法律違反には問われないのです。

 うかつに手を出すと痛い目を見ることはお分かりいただけますでしょうか。十分お気をつけ下さい。

クロスボウの種類

 販売業者のHPにはいろいろなクロスボウが掲載されています。いろいろな種類がありますが、ここでは本当に大雑把な分類をします。

■コンパウンドボウ

 弓に滑車が取り付けられており、より強い張力の弓を軽い力で引っ張る事ができます。
 射撃距離が伸びたり機構が複雑でメンテナンスが大変であったり射撃時の怪我のリスクがあるため、現在のところクロスボウやアーチェリーの試合であまり使われていません。
 組合主催の試合は射撃距離が確保できないため、コンパウンドを禁止しています。
 正直なところ、国内でコンパウンドボウの競技は無理だとお考えください。

■リカーブボウ

 弓に滑車がついていないタイプで、基本的な構造はアーチェリーと同じです。
 競技において主流となるタイプです。

■ライフル型

 ライフルのような形状をしたタイプで、カジュアルタイプならびに競技用タイプはこの形となります。
 弓の威力は150ポンド~210ポンドが多く、金額はカジュアルタイプが約6万から、競技用タイプが20万からとなります。

 規制前と比べて値段が1.5倍以上に跳ね上がりました。仲間を見つけて中古を探すのも手でしょう。中古であれば市場価格の半額以下も見つかると思います。

■ピストル型

 ピストルのような形状をしたタイプで、カジュアルタイプしかありません。
 弓の威力は60~80ポンドが多く、金額は約2~3万からとなります。

 こちらも規制前に比べて値段が1.5倍以上に上がりました。

 全日本クロスボウ協会準拠の試合の場合、カジュアルタイプのリカーブライフル型が主流となります。ピストル型も試合に参加できますが、恐らく競技者がかなり少ないと思います。

 ピストル型を主とした競技は組合しか主催していませんでしたので、なんとかして大会を再開したいと考えています。

クロスボウが高い訳

 どうしてクロスボウがここまで高くなったのでしょうか。

 理由はお分かりだと思いますが、供給量が激減したこと、需要量がそれ以上に激減したこと、中古市場が壊滅したことが挙げられます。
 ご存じの通り法規制に合わせてクロスボウの回収が警察で行われました。
 愛知だけでも100本をゆうに越えるクロスボウが回収されています。これらが中古市場に残っていれば少しは金額が下がっていたと思われます。

 が…しかたがありません。

 また、為替レートの都合もあります。
 以前は1ドル=110円程度でしたが、一時期は1ドル=140円以上となりました。200ドルのクロスボウが22000円から28000円になるわけです。
 これに関税や取り引きでかかる諸経費が上乗せされますので、かなり高額になります。

クロスボウ購入の手順

 手に入れたいクロスボウが決まったら次の手順を踏みます。

  • その店でクロスボウの購入を申告します(オンラインショップの場合は購入手続きを進めます)。
  • お店の方から「譲渡承諾書」等の書類を作成してもらい、手渡しまたは書留などで送ってもらいます。
  • この譲渡承諾書と他に必要な書類を揃えて警察に所持許可の申請を行います。手続きの詳細については別の記事で解説をします。
  • 【中略】この間がかなり長く、苦労をします。がんばってください!
  • 所持許可が下りたら証書の原本や本人確認書類の写しなど(店舗によって提出書類が多少異なります)をお店に提出または送ります。
  • お店で手続きを行い、最終的には本人限定の小包などで品物を受け取ります。
  • クロスボウが手元に届いたら警察に再度連絡をして改めて書類を作成し、銃検(確認がされない場合もあります)を経て個体識別シールを発行してもらいます。

 これが主な流れとなります。手続きの詳細は店舗や各警察署によって微妙に異なりますので、必ず相談をしながら作業を進めていってください。

協会への入会時期

 協会へはクロスボウ取得前に入会する事をお勧めします。

 といいますのは警察で取得手続きを進める上で、必ずどこの試合に出場する予定かを聞かれるためです。
 この段階でどの協会にも所属をしていないと、試合に出場するつもりがないのではと思われかねません。お気をつけ下さい。

代行業者は極力避けてください

 手続きが面倒くさいとお考えのあなた。

 気持ちは分かりますが、ことクロスボウの所持に関しては行政書士などの代行業者に委託するのは避けた方がよいと思います。
 クロスボウの所持手続きは前例がない事と、銃刀法における銃の所持許可と同じレベルの煩雑さがある事と、基本的には本人しか手続きが取れないので、ほとんど代行業者の出る幕がないためです。

 代行業者に依頼するのであれば、素直に警察の生活安全課や保安係などの銃刀法を扱っている部署に予約を取って相談した方が時間がかかるかもしれませんが、手続きが正確です。

 次は警察への届け出手順について解説をしたいと思います。